自然情報

ヤクシカおもしろ生態写真館

 このコーナーでは、ヤクシカの知られざる生態を、写真を通して紹介します。
目次


食べ物
食べ物(アブノーマル編)
恋と闘い
サルとの関係


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ヤクシカの恋と闘い


 シカの闘いというと、繁殖期の雌を巡る雄同士の闘いが、印象的です。
 知床あたりでは、雌を囲い込むために、食うや食わずで、闘いにあけくれているとか。
 ヤクシカもこの時ばかりは、角をつき合わせて争います。
 左の写真は、11月の下旬に半山で、激しく角をつき合わせていたオスジカです。
 ただ知床と違うのは、雌を囲い込んでいるわけでないので、なんとなく緊迫感のないところです。
 ちょっと油断していると、においをかいで、相手にグルーミングを始めてしまいます。
→動画を見る
 林床に食べ物がまばらなヤクシマの森では、どうも雌を囲い込むだけの甲斐性がないみたいです。
 わりと出たとこ勝負で、交尾に挑戦するようで、いまひとつ執着を感じません。
 ただ、若雄が血気に走って、手当たり次第に雌に突進しているのを見たこともありますが。
 めでたく雌に受け入れられたら、交尾にいたります。
 写真は12月10日に目撃した唯一の交尾シーンです。
 おとなしそうに見えるヤクシカですが、食べ物を巡って激しく争うこともあります。
 食べ物が少なくなった半山では、採食中のサルの下が、非常に重要な食事ポジションとなります。
 サルの下を巡って、雌同士が争っています。こちらは角がないので、立ち上がってシカパンチの応酬となります。
 雌を巡って角をつき合わせるオスジカですが、角のない季節にもサルの下を巡って争うことがあります。
 こちらは真剣そのもので、写真は、ちょうど左のオスジカのKOパンチが炸裂したところです。
 色気より食い気が闘争本能に火をつけるみたいですね。