チョウ類 |
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イチモンジセセリ
下翅の白点が一直線に並ぶのでイチモンジセセリか?
幼虫の食草がイネ科で、昔はイネの害虫とされていたという記述が図鑑にあります。
今は折り合いをつけたのか、濡れ衣をはがすことができたのか害虫では、害虫ではなくなっているようです。
全土に普通。 |
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チャバネセセリ
下翅の表に白点がないのでチャバネセセリと思われます。
セセリチョウは地味なのですが、その中でも白点が少なく一層地味な蝶です。 |
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クロセセリ
市川家のホワイトジンジャーに来ました。
幼虫の食草がショウガ科の植物で、ゲットウの鼻に集まっているのを見かけます。
九州、南西諸島から近畿、四国へと分布が広がっているそうです。 |
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アオスジアゲハ
屋久島では最もよく見かけるチョウの一つ。
普通種だが、青いスジがとても美しい。
よく川原で水を吸う姿が見られる。時に群舞していることもある。
水を飲んだ端から尿をするので喉が渇いているのだか良くわからない。 |
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ミカドアゲハ
ミカドという雅な名前は、明治天皇に由来するとか。
春先屋久島ではよく見かける。
三重県以南に分布するが個体数は多くなく、高知県では天然記念物となっているらしい。 |
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キアゲハ
沖縄ではほとんど見ることができないようなので、北方系なのでしょうか。黒味岳の山頂で優雅に舞っていました。セリ科の草本が食草ということなので、ちょうど花が咲いていたツクシゼリに卵を産みに来たのでしょうか。それにしても屋久島のツクシゼリは極端に小さいので、大きなアゲハの幼虫を養えるのか心配です。 |
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アゲハ(ナミアゲハ)
アゲハといえばこのチョウだが、屋久島では黒いアゲハが圧倒しており、あまり目立たない。食樹がミカンというから屋久島では、いばれないのかも。 |
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ナガサキアゲハ
シーボルトが長崎で最初に採取したからナガサキアゲハだとか。
白いすかしの雌はとても美しい。雄は真っ黒。
下羽に尾がないので、すぐに他のアゲハチョウと区別ができる。
栽培みかん類が食草。関東以南 |
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ジャコウアゲハ
尾の長さが目を引いたので写真を撮ったら、ジャコウアゲハでした。
オスの出す匂いが麝香に似ているとか。
黒く優雅なアゲハですが、胴体の赤色が毒々しい。
実は食草のウマノスズクサから毒を得て毒蝶となっているそうです。
本州以南 |
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モンキアゲハ
羽に白い紋があるのが特徴。
紋が白いのになぜか紋黄アゲハなのは標本になると白紋が黄ばんでくるからとか。
屋久島で最もよく見かけるアゲハチョウの一つ。
みかん科が食草関東以南 |
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クロアゲハ
屋久島では黒いアゲハが何種類かいますが、いまいち特徴のないのがこのアゲハ蝶。
ミカン類等が食草 |
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ミヤマカラスアゲハ
金属光沢のある羽が実に美しい。写真でこの美しさが表現できないのが残念。
なぜか屋久島にはカラスアゲハがいなくて、このミヤマカラスアゲハだけが分布いている。
カラスザンショウ等が食草 |
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モンシロチョウ
子供の頃、蝶といえばまずこのモンシロチョウ浮かぶほど馴染み深い蝶。
アブラナ科の植物が食草で、キャベツから青虫が出てきたらモンシロチョウの幼虫かも。
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キタキチョウ
黄色のはチョウチョ!という絵本がありますが、まさに絵本に出てくるような黄色の蝶です。北と呼ばれていますが、本州以南で普通に見ることができます。
幼虫の食草はマメ科。
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ツマベニチョウ
つま先のオレンジが美しい南方系のシロチョウの仲間。
九州南部、鹿児島県あたりが北限。ハイビスカスで吸蜜する姿は、実にトロピカルな感じ。
ギョボクが食草 |
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ムラサキツバメ
紫というよりも瑠璃色がとても美しい蝶。
後翅に細い尾状の突起があることが、ツバメと呼ばれる理由で、これでムラサキシジミと区別できる。左写真はメス。メスのほうが色鮮やかなのは珍しいといわれますが、いやいやオスも侮れません。(写真下)
一見黒くしか見えないのですが、光が当たると羽の角度で濃い紫からオレンジまで色が鮮やかに変化します。渋く決めた姿がチョウにはどちらが鮮やかに見えているのでしょうか?
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ウラナミシジミ
羽の裏面がさざ波のように見えるので、ウラナミシジミというようです。表の青もきれいです。羽の尾状突起が曲がっていてかわいい。羽をたたんでこれをこすり合わせていると、まるで触覚を動かしているように見えます。これでおしりを頭のように見せて、襲ってくる敵からひらりと身をかわすそうです。写真は♀。
2010/6/22春田浜
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アマミウラナミシジミ
ウラナミシジミとよく似ていますが、青と黒のコントラストがより南方系の雰囲気を醸し出しています。 |
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クロマダラソテツシジミ
市川家のソテツの葉に留まっていました。
大発生してソテツの葉を喰う害虫だそうです。ちょっと心配か?
かつては沖縄などで見られる迷蝶と言われていましたが、最近は近畿まで北上して発生しているそうです。
2012/10/06
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サツマシジミ
白い羽に黒いまだらがあり、触角や足までまだらな姿は、白豹のようで実に美しい。
安房川の砂州で、水を吸っていました。
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ヤマトシジミ
良い出汁がでそうな名前ですが、こちらは蝶。
名前からして日本を代表するシジミチョウのようです。
小さな島まで分布していることから海を渡る飛翔力を兼ね備えているのか、簡単に吹き飛ばされてしまうほど小さいのか?
カタバミが食草だそうです。
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ウラギンシジミ
まさに翅の裏が銀色をしています。表はオレンジ系でなかなかきれい。
他のシジミチョウに比べて、羽の形がシャープな感じがします。
マメ科が食草。
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アサギマダラ
ゆらゆらとゆったり飛ぶ姿が優雅な美しい蝶。
海を渡る蝶としても知られている。
みつけたら羽にマーキングがないか調べてみよう。遠くから渡ってきたチョウかもしれません。
日本から台湾の範囲で渡る。 |
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テングチョウ
雪の上に行き倒れているのをみつけました。
よもや南の島で雪が降るとは思っていなかったのでしょうか?
ニレ科のエノキなどが食草。本州以南 |
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ツマグロヒョウモン
屋久島でよく見かけるヒョウモンチョウの仲間。
スミレの仲間を食草とするので、庭などでも良く幼虫を見かけます。
蛹は、背中に金色の角があって、美しいです。
写真は左が雌で右雄。
関東以南 |
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タテハモドキ
南方系の派手な姿が印象的です。
こんな蝶に出会うとドキドキします。 |
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アオタテハモドキ
八重山には定着しているそうだが、沖縄本島・奄美では定着は微妙という南方系の蝶。但し九州でも記録が多いということなので、屋久島にやってきても不思議ではない。
写真左はオス。メタリックに光る青がいかにも南方系。名が田川の土手に複数舞っていました。写真右はメスの雨期型(雨期型というところがいかにも屋久島らしい)。 |
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イシガケチョウ
羽の模様が石垣のように見えるから石崖蝶とか。
川原で羽を広げてとまっているのをよく見かけます。
桑科のイヌビワ等が食草。近畿、東海以南 |
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ルリタテハ
水色のラインがきれい。
ユリ科のサルトリイバラ等が食草。全土に分布。
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ヒメアカタテハ
よく見かけるツマグロヒョウモンかと思いましたが、少し違うので写真を撮ってみました。
注意するとよく見られるのかもしれません。
市川家の庭に飛んでいました。
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アカタテハ
赤みが強く美しい。
市川家の庭に飛んでいました。
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リュウキュウムラサキ
熱帯域に広く分布するが、生息地域によって斑紋が異なるそうです。
図鑑で見る限り、屋久島は台湾型に分類されそうです。台湾から琉球列島沿いに北上してきたのでしょうか?
迷蝶とされており、台風に乗って運ばれてきたのかもしれません。
2014/10/02春牧市川家
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スミナガシ
黒地に白をあしらった様子が、墨を流したように見えるからか?むしろ墨寿のなかに白を流したように見えます。
アワブキ、ヤマビワが食草。
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ヒメウラナミジャノメ
表から見ると蛇の目が3つ。
イネ科のチガヤやササクサなどが食草。
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クロコノマチョウ
照葉樹林でみかけた地味な蝶。
森の落ち葉と似た色なので、本当に目立ちません。
イネ科が食草。本州から屋久島まで |
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ウスイロコノマチョウ
YNACの事務所の窓辺で死んでいました。裏の模様がフクロウみたいですね。
イネ科が食草。奄美以南では定着。屋久島まで定着しているかは不明。
2010/6/25 |