今や屋久島の森歩きのメッカとなった感のある白谷雲水峡です。雨に濡れた苔むした森の美しさは、今も輝きを失ってはいません。
白谷雲水峡の魅力は、なんといっても見所がつきない点にあります。
まず、その標高が里の照葉樹林と山の屋久杉の森の移行帯にあたっており、屋久島の2大森林を一度に楽しめるというおいしさがあります。照葉樹の美しい苔むした森の中に、所々で七本杉、奉行杉といった屋久杉の巨木がそそり立ち、そこに飛流落としやおしどりの滝といった美しい渓谷が流れ、見るものを最後まで飽きさせません。
しかし見所はそのような名所だけではありません。様々な要素が盛りだくさんな白谷雲水峡だからこそ、物言わぬ切り株や名もなき屋久杉に、自然を語らせることによって、屋久島の自然の成り立ちが見えてきます。YNACのガイドは、白谷雲水峡をより深く、より広く楽しむためのインタープリターです。
自分たちだけでは見過ごしてしまうような美しい景観や小さな木片、そんなものまで含めて楽しむことで白谷雲水峡を何倍も楽しもうというのがYNACのIEツアーです。
YNACのツアーでは、白谷雲水峡の核心部とも言うべき、原生林歩道を歩きます。もののけ姫のような苔むした森の中へ分け入り、メルヘンのように可愛い橋を渡ります。奉行杉、三本槍杉、びびんこ杉、二代大杉などの魅力的な杉が並ぶのも、この原生林歩道です。太鼓岩登山では味わうことのできない美しい森歩きをじっくりとお楽しみに頂きます。
ロードオブザリングのエントの巨人のような奉行杉
白谷トピックス
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ツバキの残片!
雪も溶け白谷雲水峡では、オオゴカヨウオウレンの花が盛りを迎えています。
そんな春の兆しの中で、秋の実りは底をつき、新芽が芽吹くまでは、サルたちにとって、少し食べ物が少なくなるのかもしれません。
一斉にツバキの花の蜜をなめ始めました。花を2つに引き裂いて、根元の部分をペロペロと美味しそうになめます。そうするとツバキの木の下には、たくさんのツバキの残片が散らばります。
苔むした森に散らばる真っ赤なツバキの花びらは、豪華絢爛の絵巻物のようです。
2012/3/6
→過去の記事を見る。
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ナショナル・ジオグラフィック・ポイント
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白谷雲水峡には、名もなき名所がたくさんあります。
アメリカ地理学会が出している写真が美しい雑誌ナショナル・ジオグラフィック(日本語版)の2006年10月号には、世界の国立公園の特集が掲載されました。
世界の国立公園の写真の中で、ひときわ目を引いたのが、日本の国立公園、屋久島の一枚の写真です。世界にはこれほど美しい場所があるのかとため息がでるような写真です。その写真を撮ったのが、白谷雲水峡の原生林歩道です。
名もなき場所ですが、カメラマンの石橋睦美さんは、その素晴らしさを見抜いていました。
有名な名所ばかりに気を取られずに、曇りなき眼で自然を楽しむことが大切ですね。 |
謎の「とんがりコーン」
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彼らが手にしている「とんがりコーン」ような、物体は何かわかりますか?
森の中には、こんな不思議があふれています。
YNACではこんな不思議をわかりやすく紐解きながら、屋久島の生きる仕組みを明らかにしていきます。
答えはYNAC・IEツアーで! |
ツアーの流れ
朝、8:00〜9:00頃ピックアップ。
事務所にて事前説明の後、白谷雲水峡へ向けて出発します。
準備体操、トイレを済ませ、10:00頃より歩き始めます。
川原でお昼を食べて、もののけの森へ。その後下山します。
16:30〜17:00頃出口へ戻り、宿までお送りします。
※これは基本的な流れです。天候や体力等に応じて変化します。盛りだくさんですので、太鼓岩まで行く時間はありません。
服装・持ち物など
山歩きに適した服装(靴はトレッキングシューズかスニーカー)、リュックサック(デイパック程度)、マイ箸、マイ水筒、雨具(登山用のゴアの合羽+折り畳み傘)、帽子、ライト(非常用)、敷物(小)、双眼鏡、防寒具(夏は不要)、行動食(おやつ)等
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