クジラと衝突した高速船に市川たちが!

2012年4月22日午前9時ごろ、鹿児島港から屋久島に向かっていた高速船トッピーが、佐多岬沖でクジラらしい大きなものと衝突しました。動けなくなったトッピーは、巡視船に曳航されなんと14時間後の深夜23時ごろ、薩摩半島の山川港に接岸しました。

ところがこのトッピーにはなんと、YNACの市川と池田が乗船していたのです! 二人は風の旅行社/Ynacのブルネイツアーを無事終えて、屋久島に向かっていました。以下は市川からの聞き取りで小原がまとめた船内の状況です。(一部あやふやですが、参考まで)

9時ころ、ドーン!と衝撃があった。シートベルトを締めていた乗客は大丈夫だったが、立ち働いていた乗務員は吹っ飛ばされ、CAの女性が肋骨を折るなどした。パニックに陥った乗務員もいた。いくつかの団体ツアーが乗船しており、ツアーの添乗員たたちがダメージを受けた乗務員に代わって場を仕切り、彼らの活躍で船内に冷静な空気が保たれた。自分たちは2階に乗っていたが、CAのいた1階のほうが被害がひどかったらしい。

10時ころ、海上保安庁のヘリが到着。隊員が降下。船内は拍手でこれを迎え、大いに盛り上がった。

12時ころ、小さい船が到着し、トッピーの曳航を開始するが、全く進まない。

15時ころ、トッピーは種子島近海の馬毛島が見える位置まで流されていた。ようやく海上保安庁の巡視船「さつま」が到着、山川に向けて曳航を開始。しかし逆波に向かって進むため、5ノットほどの遅々としたスピードでしか進まない。

16時ころ、折田汽船のフェリー屋久島2がトッピーに接近、並行し、救援物資を下ろそうとするが、トッピーが逆波にゆられてフェリーと接触した。窓が一部破壊され、船内は緊迫。しかしなんとかトッピー後部からロープを渡し、無事救援物資を受け渡された。おにぎりとPET飲料が配られた。

21時ころ、揺れに揺れる船内でほとんどの乗客が船酔いでグロッキー。頑張っていた池田もついに船酔いに耐えられなくなり、トイレに避難。

23時ころ、やっと山川港に接岸。

とのことです。大変でしたねとしか言いようがありませんが、深刻な死傷者が出なかったことは不幸中の幸いでした。船内からは海面に浮く真っ赤な血潮が撮影され、おそらくぶつかったクジラ(?)は致命的な怪我を負ったと思われます。

下船後、池田はNHKのインタビューに冷静に答え、全国放送されていました。ご覧になった方もいらっしゃったかもしれません。

こちらに報道の写真があります

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