JICA屋久島研修団(主に北大+アフリカ)
雪のヤクスギランドで研修中
2月1~3日、JICA(国際協力機構)の研修団が屋久島を訪れました。
エチオピア北部の世界遺産シミエン国立公園地域の若手リーダー4名と政府の担当者1名、SADC(南部アフリカ開発共同体)観光担当セクションのトップ3名、北大観光学高騰センター3名、通訳含むJICAスタッフ4名、計15名の皆さんです。
シミエンの4名は実際に現場でエコツーリズムの確立に努力している若手、SADCの3名はアフリカ南部14カ国共同の全観光行政のトップ3というVIP、北大は教授クラス2名含む、というおそろしく幅の広いメンバーでした。
1日は、安房の研修センターで、屋久島の自然保護行政の現状について環境省加藤管理官、エコツーリズムの現状についてYNAC松本の講義が行われました。
2日は、YNAC小原の担当で、折悪しく寒波が近づき始めた安房から県道ヤクスギランド線を紀元杉とヤクスギランドまでバスで登りながら、屋久島とアフリカの関連性や日本の観光の特性から始めて、垂直分布の話、ヤクスギの生態と利用の歴史の話、信仰と開発の話、日本の自然保護行政の歴史と現状の話、といった内容で構成。普段のツアーとは押さえるポイントがかなり違うので、かなり頭を使います。
この研修団の目的は、エコツーリズムにおいてガイドツアーが生じさせる付加価値とはいかなるものかを見る、ということでした。
これまた恐ろしく責任重大な話でしたが、優秀な通訳の川上さんが、込み入った話もうまく伝えて下さって、なんとか責任は果たせたかと思います。
エチオピアも南部アフリカも、現在はヨーロッパからの訪問客が主ですが、今後は日本人観光客の誘致をしたいという意向がはっきりしています。
アフリカ側も日本側も、各プロジェクトのキーパーソンがそろっているだけに、こちらも勉強になりました。先月のガボン研修もそうですが、アフリカにすばらしいつてができたので、こちらもいろいろな現場を見に行きたいところです。いずれ実現したいものです。