岡山理科大付属中高 夏期研修in屋久島 パート1
岡山理科大附属中高 屋久島自然科学体験研修in屋久島
2011年8月1日~3日
(有)屋久島野外活動総合センター 池田裕二
今年も岡山から理大付属中高の生徒さんたちが、屋久島にやってきました。
今回の研修合宿の目的は、世界自然遺産の島・屋久島で圧倒的な自然に触れることにより、科学への関心を高め、探求心を刺激すること!!
岡山理科大附属中・高では、科学的探究活動を取り入れて、科学教育プログラムを体感的に実践しています。
生徒たちが地球環境の保全や自然の神秘に興味を持ち、自ら学習することで理解し、成長することに期待しています。
8月1日
待ちに待った屋久島夏合宿初日。これから何をするのだろう?と、わくわくしている総勢24人が宮之浦港に到着。さっそく優しいマスターのいる、おしゃれなペンションにチェックイン後、屋久島の代表的な観光地であり、島の成り立ちや地質を知るに、もってこいの名瀑、千尋(せんぴろ)の滝へ。
【講師小原の解説に耳を傾ける生徒】
川にごろごろと転がる巨大な花崗岩(かこうがん)はどこから転がって来たのか?
水はどこからやってくる?雨の話、沢の水を飲むことができる話。
【教頭先生はカメラマン。生徒の見学の様子をパチリ。】
移動日の初日は早めに課題をクリアして、体を休めることも重要。料理がとても評判のペンションで、しっかり栄養をつけて次の日に備えます。
8月2日
屋久島を代表する美しい苔の森、白谷雲水峡へ。
ここでは①水質、②屋久杉について、を班ごとに調べます。
【木漏れ日の沢:苔むした花崗岩、鮮やかな照葉樹林】
木の名前を三種覚えよう!講師小原がさっそく課題を出す。生徒は、まず森の中で鮮やかな橙色の、目立つ樹皮の色をした「ヒメシャラ」を覚えます。メモを取りだしチェック
【きれいな樹皮のヒメシャラ】
そして「スギ」。屋久杉調査班のみんな、ふつうのスギと屋久杉はどう違う?その性質や屋久杉という名称の由来や、屋久杉の育つ環境を学ぼう。葉を見てスギと分かるかな?
かつて屋久杉は多くが伐採されました。ここではその名残を、切り株や、伐採後の再生の過程を見ることができます。
【見たことのないサイズの杉と記念撮影】
屋久島には屋久杉があることは知っていたけれど、森の中には木の種類はたくさん。
今回は知っているようで見分けがつかないマツの仲間「モミ」も覚えました。樹齢数百年の巨大モミ。葉の形は覚えたかな?クリスマスツリーにできる??
【屋久杉の切り株の話】
この森で行われた伐採の歴史を学ぶ。何のために切ったのか、どのようにして切ったのか? 通常のツアーに比べて、生徒にわかりやすいように、経験豊富な小原が易しいキーワードを使って解説をします。生徒は「そうだったのか!」「なるほど!」「それでそれで?」と聞き入ります。各自メモを取って、写真を撮って記録します。
中学生向けに、専門用語を使わないのでスムーズに耳に入ります。
【原生林歩道の小さい橋:雰囲気あります】
苔むした深い森を、フレッシュな空気を吸って歩きます。
見るものすべてが新鮮!というキラキラした面持ちの生徒たち。冷たい湧水も飲んで、元気いっぱいです。
【苔むした森で記念撮影】
緑と言ってもいろいろな緑が混じり合う屋久島の森。
レポート用の写真も忘れずにしっかり撮ろう!
【沢の水質調査】
屋久島の水は超軟水!さすがに理系の生徒、pH、水温、電気伝導率計を持参して沢の各所で水質チェック!きれいな水だ~と数値でも確認!
沢によって水温の違いや電気伝導率の違いが、データからわかりました。帰ってから考察してみよう!
お父さんからの借り物のトレッキングシューズが壊れるというハプニングがありながらも、課題に取り組みつつ、全員元気に下山しました。
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