奄美大島 ツアーガイド養成セミナーの講師を務めました(小原)

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奄美大島、照葉樹林の残された龍郷自然観察の森から青い笠利湾

国立公園指定と世界遺産登録に向けて、現在様々な取り組みが行われている奄美大島。
屋久島よりさらに亜熱帯の自然と島の文化の色濃い、魅力的な島です。

奄美といえば美しいサンゴ礁の海のダイビングやシーカヤックが有名ですが、今回はツアーガイド全般の養成セミナーということで 奄美産業活性化協議会からYNACが講師招聘され、小原が担当しました。

奄美大島といえばアマミノクロウサギやルリカケスのような貴重な動物が有名です。しかし、湯湾岳694mを最高峰とする複雑な山々は、 そのほとんどが照葉樹林に覆われ、森の姿は屋久島の低地とそっくりです。

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 1日目の座学。奄美市名瀬の「ビッグマリンホテル」会議室

 

なるべく多くの受講生を、ということで、午前は座学、午後は龍郷でフィールドワークの日を2日間、15人ずつ両日総入れ替えです。

時間が短く、また受講生は初心者からベテランガイドまで様々な段階の方ですし、分野もさまざまです。そこで座学の内容は「エコツアーガイドの目的」と「ガイドに必要な技能」の2点を、レクチャーとワークショップを取り混ぜて構成。ガイドとしてのトレーニングを行ってゆくための指針としました。

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龍郷自然観察の森でフィールドワーク

午後からは、名瀬から龍郷自然観察の森に移動して、照葉樹林の手ほどきです。とはいっても持ち時間は2時間のみ。また受講生もまだ基礎的な力のない人が多いため、照葉樹林というこの森をどう把握するか、そこにどのようなストーリーが隠されているか体験してゆく、体験エコツアーとそのバックグラウンド解説、という構成にしてみました。

この内容で、2日間。アンケート結果はおおむね好評で、時間が短い、もっと奄美について知りたい、という意見がほとんどでした。これは今後みなさんが奄美で実際に課題をもって取り組んでゆくのでしょう。

3月にはOJT(On the job training)が屋久島で予定されており、今回の受講生から選抜されたメンバーがやってきます。

奄美群島では、すでに活躍中のガイドのみなさんによって奄美エコツアーガイド連絡協議会が作られており、技術講習なども行われています。同じ世界遺産登録地域として位置が近く共通点の多い奄美大島と屋久島とで、今後も二つの島が協力して技術向上を目指してゆければと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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