目立つ?目立たない?
照葉樹林の谷筋に儚げに佇む「ルリシャクジョウ」に今年も出会うことができました。
背丈は5cmから10cmとひっそりサイズ。
注意深く見ていないとうっかり見落としてしまうサイズです。
しかし、気になるのはこの色。
全体がほぼ青紫色です。
これを瑠璃色と表現した植物学者は乙ですね。
一般的な植物では、全体がこのような色彩というのは聞いたことがないですね。
それもそのはず、この「ルリシャクジョウ」は根っこに棲んでいる菌から養分をもらっているので、葉緑素を持つ必要が無いのです。
また光合成を行なわないため、光の射さない薄暗い森の中でも平気な顔して咲いています。
興味深き、植物の世界。
屋久島での森歩きでは足元にもぜひぜひ注目してくださいね。