空を突く花崗岩の塔・モッチョム岳
モッチョム岳はどんな山?
かなりの健脚者向けの全身ガシガシ系登山!
【四足歩行登山】と言っても過言ではなく、背の低い照葉樹林の急斜面を登りきると谷間にはオアシスのように美しいヒメシャラの森が現れます。
万代杉、モッチョム太郎といった大杉を眺め、細い尾根を這うように進むと一気に視界がひらける山頂へ!
やっとの思いで登りきった神山展望台下で「え?あんなに下がるの?」とモッチョム岳山頂を見下ろしてからが、モッチョム岳登山の真骨頂!がむしゃらにロープを使い、山頂を目指しましょう!


モッチョム岳のおすすめポイント
- その①誰もが登ってみたくなる圧倒的な岩峰
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屋久島南部をドライブしていると、【麦生集落】付近から見え始めるモッチョム岳。その圧倒的な存在感に誰しもが「あの山なんていう名前なの?」と質問せざるには得られません。ヤクチュウ(屋久島中毒)の方が口を揃えて、「ついにモッチョム岳に登ります!」というくらい「満を持した」方たちを迎える山なのです。
そして、山頂は地球の丸さが感じられる大パノラマ。眼下には集落がひろがり、遥か南にはトカラ列島が望めます。
世界自然遺産地域にも登録されている山頂には小さな祠もあり、屋久島集落の安寧や豊穣を山の神に願うため各集落の代表が山に登って祈りを捧げる伝統行事「岳参り」の山となっています。
- その②特異な植生
モッチョム岳は屋久島の山塊から海へ突き出す半島のような形になっているので、風当たりが強烈で、山頂部の森林限界に見られるヤクザサ、海岸のアカマツ、ウバメガシ、シャリンバイなど山頂と海岸の植物が出会う独特の植生となっています。またここでしか見ることができない植物も分布しています。
- その③巨大なヤクスギとの出会い
屋久島を代表する巨大ヤクスギと出会えるのもモッチョム岳登山の楽しみのひとつ。
発見当初は、縄文杉よりも大きいのではないかと噂された万代杉!にモッチョム太郎!いかに過酷な環境で生き抜いてきたかを容易に想像できるその風貌に感動を覚えます。
ツアーの流れ
- 前日夕方
- 担当ガイドが、お客様の携帯電話か、宿へ直接ご連絡します。
ご予約の際、電話番号をYNACまでお伝えください。 - 7:00~7:30
- 宿へお迎え (宮之浦~尾之間)
時間は宿の場所、季節、その他の条件によってやや変わります。
前日のお電話で正確な時間をご案内します。
- 8:00
- 千尋の滝登山口(トイレあり)
準備体操をしてから出発します。
いきなりの急登をあせらずゆっくり登ります。
しばらく頑張ると、オアシスのような静かな森が現れます。 - 9:30
- 万代杉(700m)
風の強い尾根の上に立つ巨木。
樹高は低いけれど稜線にがっしりと根を広げ、台風に耐え続けてきました。
看板に表示されている胴回り17.1mが本当ならば縄文杉よりも大きいことになるのでは!?
ここがだいたい中間地点です。 - 11:00
- 神山展望台下(979m)ルート上の最高点!
ここからモッチョム岳の特異な植生が見られ始めます。
ロープを使い、険しい岩尾根を下り気味に進みましょう。 - 12:00~13:00
- モッチョム岳山頂(940m)
最後のロープを登りきれば、一気に視界が開けます。
眼下に広がる南部の町を眺めながらランチタイム(天候により変更)
山頂の祠にお参りもします。
下山も気を抜かないで。
- 15:00
- 万代杉(700m)
- 17:00
- 千尋の滝登山口到着
それぞれの宿へお送り(宮之浦~尾之間)
適期
12月~2月の冬場が天気も良くて快適な登山ができるおすすめ時期。
冬のモッチョム岳と温泉の取り合わせは絶品!
天気が悪い時、積雪の多い時など、ツアーが困難な時はガイドの判断で中止になることもあります。
また、6月~9月は夏の暑さが過酷なため、ツアーは催行しておりません。準備していただくもの
- 軽快な登山の服装(速乾性のシャツ、ストレッチ性のズボンなどがお勧め)
- 雨具(ゴアテックスのジャケット上下など)
- トレッキングシューズ(歩きやすいもの)
- 帽子
- 手袋
- ザック(容量20リットル程度)
- カメラは防水して(念のためジッパー付きポリ袋などご用意ください)
- ストック(下りが苦手な方は準備されると安心です)
- その他、必要に応じて担当ガイドからご連絡します。
料金
14,500円(税別) 保険料、昼食込み、オールインワン料金
ご夫婦割引、リピータ割引、学生割引などがあります。お問い合わせください。
登山口までの送迎は無料です。不明な点がありましたら、YNACまでご連絡ください。