幹折れしたモミの木の幹に、 表面から怪しく水滴が吹き出したキノコがついていた。 持ち前の好奇心から、ついこの水滴をなめてみた。 これがすっぱいのだ。 よく見ると、その水滴が滴れる範囲のコケが黄色く変色して枯れている。 一瞬、毒キノコが頭をよぎる。 やばい! 思わず唾を吐きまくる。 酸を出して周辺の苔を殺しながら、勢力範囲を拡げているのであろうか? 自らは、酸に腐食しないのであろうか? |
拡大図(たて約6.5cm) |
この謎のキノコについて、情報をお持ちの方は、 下記まで是非ご連絡下さい。
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続報 1998/8/20
酸を出すキノコが大きくなりました。差し渡し20cmの大きさです。
残念ながら誰かがはがしたようで、地面に落ちていたのですが、下のように立派なサルノコシカケに生長していました。
このサルノコシカケの種類など、お分かりの方はご連絡下さい。
酸を出すサルノコシカケの正体がいよいよ明らかになりそうです。
続報2 1998/10/29
酸を出すキノコを北海道大学農学部林学科の三浦先生に同定して頂きました。
結果は、ツガサルノコシカケであろうとのことです。
針葉樹につき、幼菌(白い)時、液体を出すとなっています。
また、水酸化カリウム液で赤変するとあったのですが、実際、赤変しました。
現在、成分については、同大学農学部の橋床助教授に分析を依頼中です。
ところで、酸を出すキノコが、はがされて地面に落ちていたと報告したのですが、10月5日に再訪した所、また幼菌が復活していました。
それも、先の幼菌時(トップの写真)よりも、より大きく生長していました。
そこから滲み出ていた液体を北大に送付してあります。
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